第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-16 |
発表題目 | 作業道盛土の転圧時に作用する土圧と透水性 Hydraulic conductivity of forestry spur roads of different compaction methods |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 豪雨による作業道盛土の崩壊防止の観点から、小型油圧ショベルで転圧される盛土の透水特性の把握が必要である。本研究では、小型油圧ショベル(機械質量4730 kg)によるバケット転圧及び履帯転圧による盛土内の鉛直応力増分と、構築された盛土の飽和透水係数を測定した。その結果、バケット転圧では深さ約20、40 cmでそれぞれ最大約70、30 kPa、履帯転圧では深さ約40、50、70 cmでそれぞれ最大約80、50、30 kPaの鉛直応力増分が観測された。使用した小型油圧ショベルの平均接地圧は約30kPaであるが、それを上回る鉛直応力増加が見られたことから、実際の接地圧分布は駆動輪や転輪の位置で局所的に高まる形であったと推察される。同じ深さでも法尻付近では山側よりも鉛直応力増分が小さかった。これは、法尻付近の基礎地盤は圧縮強度の低い斜面表層にあたり、転圧時に基礎地盤の圧縮も同時に発生したためと推察される。構築された盛土の飽和透水係数は表層付近で3~8×10−5、深さ60cm程度で1~9×10−5 m/secであり、山地斜面表層に比べ低いが不透水層とみなせるほどではなかった。 |
著者氏名 | ○宗岡寛子1 ・ 鈴木秀典1 ・ 清水直喜2 ・ 恒松衛2 ・ 加藤邦彦2 ・ 釣田竜也3 ・ 小林政広3 ・ 関口覧人3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 2林野庁森林技術総合研修所林業機械化センター ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 |
キーワード | 作業道, 透水性, 転圧 |
Key word | spur road, hydraulic conductivity, compaction |