第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-18 |
発表題目 | 横断排水溝に使用するヒノキ枝条束の見かけの復元に関する考察 Considerations for apparent restoration of bundled branches of Hinoki cypress for drainage on skidding road |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 作業道等に設置する横断排水溝で使用する粗朶の材料として、伐採木の枝条が考えられる。その際、流入する土砂で横断溝が埋まるまで枝条の弾性が維持されることが望ましい。そこで、粗朶上面から錘で荷重をかけた後に錘を外した際の復元量を計測して算出した復元率で検討した。ヒノキ枝条粗朶は元末がランダムになるように3体作製し、そのうち2体を作業道上の横断排水溝に嵌合し、残りの1体は実験用に供した。1年後、作業道上に設置した試験体2体のうち、1体は横断溝の素掘りに土砂がたまったことにより錘によるひずみ自体が小さく復元率も小さかった。もう1体は土砂のたまりが少なく、設置時よりはひずみは小さくなった場合もあった。弾性は示すものの復元率は小さくなった。実験用の1体は現地設置の2体と同様の試験を行ったところ、現地設置の2体の方が復元率の低下が大きくなった。実験用の1体は屋外で保管されているが、土壌には接触させていないことから設置された2体の復元率の低下の原因として土壌への接触の有無が影響した可能性が考えられる。なお、実験用の1体は元と先の方向を揃えて作製し直したが、それによる影響は復元率において見られなかった。 |
著者氏名 | ○山口智1 ・ 加藤英雄2 ・ 鈴木秀典1 ・ 大澤智也3 ・ 清水直喜3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所構造利用研究領域 ・ 3林野庁森林技術総合研修所林業機械化センター |
キーワード | 作業道, 排水, ヒノキ, 枝条, 弾性 |
Key word | skidding road, drainage, Hinoki cypress, branches, elasticity |