第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-19 |
発表題目 | 獣害対策を考慮した微細藻類を用いたのり面保護工 Slope protection work using the Biological Soil Crust to prevent damage from animals |
所属 | 東京農業大学 |
要旨本文 | 微細藻類を用いたのり面保護工(BSC工法)は,植生遷移の初期段階に地表面に形成されるバイオロジカルソイルクラスト(BSC)を,種子吹付と同様に資材散布することにより早期に被覆する工法である。近年,鹿などの野生動物による食害により林道等の法面の植生も大きく被害を受けているが,本研究では,BSC工法とシカの不嗜好性植物であるオオバイノモトソウの組合せによる獣害に強い法面緑化の手法の開発を目的とした。現地試験は,東京農業大学奥多摩演習林内の作業道切土法面において,90cm×180cmの試験区を無施工3区画,BSCのみ施工3区画,BSC+オオバイノモトソウ3区画で実施した。オオバイノモトソウは7月に胞子が付いたことを確認し採取を行った。BSCの施工は6月,オオバイノモトソウの胞子は7月に散布した。その結果,BSCはおよそ4週間で前面を覆い,埋土種子による植生回復もBSC区,BSC+オオバイノモトソウ区の方が旺盛であった。しかし,オオバイノモトソウの生育は確認できなかった。流出土砂量はBSC区,BSC+オオバイノモトソウ区が無施工区に比べて少なかった。 |
著者氏名 | ○矢部和弘1 ・ 勝又真1 ・ 亀山翔平1 ・ 冨坂峰人2 ・ 尾関哲史2 ・ 城野裕介2 ・ 足立幸大3 ・ 江口文陽1 |
著者所属 | 1東京農業大学地域環境科学部 ・ 2日本工営株式会社 ・ 3株式会社日健総本社 |
キーワード | のり面保護, 作業道, バイオロジカルソイルクラスト, 表面侵食, 獣害 |
Key word | slope protection, strip road, biological soil crust, surface erosion, damage from animals |