第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-2(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | タワーヤーダを用いた下げ荷集材可能範囲及び搬出可能量の推定 Estimation of potential downhill yarding area using tower yarder and the amount of harvesting volumes |
所属 | 京都府立大学 |
要旨本文 | 本研究は地形条件をもとに、タワーヤーダと自走式搬器による下げ荷集材が可能な範囲をGISを用いて面的に評価することを目的とした。研究対象地は京都府南丹市美山町全域である。方法は、まず谷部にタワーヤーダの設置位置を抽出し、そこから可視範囲全域を集材できる可能性のある範囲として抽出した。次に先柱となるポイントを作成し、元柱から先柱までの線を作成した。そしてその線1本ごとに垂曲線理論による無負荷索の垂下量や、地面から架線までの高さを算出して中間サポートの必要性などで集材範囲を3つに分類した。最後にALSをもとに抽出した樹頂点のデータを参考に、タワーヤーダ設置位置・架線1本ごとにスギやヒノキの集材可能本数や材積の計算を行い、それに伴う収支の概算を行った。その結果、スギ・ヒノキ人工林のうち3,717 ha、スギ約122万本、ヒノキ約92万本が中間サポートを使わずに集材することができると考えられた。ALSからは判読できない先柱やガイラインの設置可否や樹頂点データの精度に課題は残るものの、本研究の結果は広大な範囲の中、どこで施業が可能なのかを容易に判読することが可能であると考えられた。 |
著者氏名 | ○木野朗斗 ・ 長島啓子 |
著者所属 | 京都府立大学大学院生命環境科学研究科 |
キーワード | GIS, 高性能林業機械, 簡易架線集材 |
Key word | GIS, high performance forestry machine, cable logging system |