第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-20 |
発表題目 | 光学衛星データを活用した長野県内における林道被災箇所の抽出の試み Extraction of forest-road damage locations in Nagano Prefecture using optical satellite data |
所属 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
要旨本文 | 近年の山地災害は、県・市境界をまたぐように広域的に発生する事例が多く、これまでの現地調査による概況把握が現実的・効率的ではなく、これら調査対応を支援するシステム開発が必要とされる。そこで本研究は、林道施設被災箇所の早期抽出に資することを目的に、光学衛星データを使用して土砂流出の発生範囲を求め、既往の山地災害における林道施設被災箇所の抽出を試みた。 対象地は長野県上伊那郡中川村・飯島町周辺の124.5 km2に解析領域を設定した。この地域では2020年6月~7月末にかけた豪雨により、山地では斜面崩壊に伴う土砂移動が多数発生し、林道施設が広域に被災した。衛星データはPlanet衛星(分解能:3.0 m)が2019年8月と2020年8月に撮影したものを使用した。このデータからNDVI差分値をGISで計算し、一定閾値かつ傾斜角15度以上となる土砂流出の範囲を推定し、林道被災箇所の空間データとのオーバーレイ解析を行った。結果として、土砂流出の影響で被災したと見られる林道は比較的高い割合で抽出できており、林道敷設のライン上空が開空されやすく衛星データの変化検出手法を適合しやすいことなどがわかってきた。 |
著者氏名 | ○秋田寛己1 ・ 白澤紘明2 ・ 宗岡寛子2 ・ 平春1 ・ 田口仁1 |
著者所属 | 1防災科学技術研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 |
キーワード | 災害復旧, 土砂流出, GIS, 変化検出, 正規化植生指数 |
Key word | disaster recovery, Sediment run off, Geographic information system, Change detection, Normalized difference vegetation index |