第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PK-4(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 熟練度の違いによる伐倒作業時の注視点分析
Analysis of gazing points by different skill level on felling
所属 東京農業大学
要旨本文  林業における死亡災害の約7割が伐倒作業中に発生しており,その多くは経験年数が少ない従事者である。不均一な環境である林業作業において,熟練者が培ってきた伐倒技術を効率的に伝えるには,伐倒作業時の視線対象を定量化することが重要である。そこで,本研究ではチェーンソー作業における視線解析から,熟練度による伐倒作業時の視線の違いについて検証することを目的とした。被験者は熟練者,非熟練者それぞれ3名とし,伐倒練習機による受口切り,追口切り作業を行った。アイトラッキングカメラはTobii Pro Glasses 2,視線解析のためのソフトウェアはTobii Pro Labを使用した。撮影した作業は,要素作業ごとの注視と注視点から別の注視点への素早い眼球運動であるサッカードへ分類し,注視時間,注視対象,注視回数などについて分析を行った。その結果,熟練者の平均注視割合は83.1%,サッカード割合は6.6%,非熟練者の平均注視割合は85.8%,サッカード割合は6.0%であり,どの被験者においても注視割合が大きいことから注視対象を確認しながらの作業であることがわかった。
著者氏名 ○大島澪1 ・ 亀山翔平1 ・ 矢部和弘1 ・ 猪俣雄太2 ・ 中田知沙2
著者所属 1東京農業大学地域環境科学部 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域
キーワード 注視点, 伐倒作業, アイカメラ
Key word Gazing point, Felling, Eye camera