第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PK-6(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 中山間地域の人口動態の変動が森林のアクセシビリティに及ぼす影響の推計 Estimating the Effects of Demographic Changes on Forest Accessibility in the Hilly and Mountainous Areas |
所属 | 岩手大学大学院 |
要旨本文 | 今後の人口減少に伴い,インフラ維持管理のための一人当たり社会費用が増大した場合,中山間地域では一部の社会資本の維持が困難になることが予想される。公道と林道からなる森林道路網は互いに接続するネットワークであり,仮にある路線が維持の困難さから閉鎖された場合に,その影響は上方に接続する道路に波及する。さらに森林は,林業経営に適したもの,土砂災害リスクを低減すべきものなど立地により有するポテンシャルが異なる。そのため,中山間地域における道路閉鎖により,どのようなポテンシャルをもつ森林において,到達性がどの程度影響を受けるかはわかっていない。本研究では,中山間地域道路網の維持管理戦略の作成に資するために,中山間地域の人口動態の変動が森林のアクセシビリティに及ぼす影響を推計した。解析にあたり潜在的に閉鎖する可能性がある道路(閉鎖セグメント)を抽出する。閉鎖セグメントの決定は容易でないが,本研究では簡易的に,沿線の住民が不在となった路線は,維持管理者が不在となるとともに,維持のための公的な動機が減ることからこれを閉鎖セグメントと仮定し,これが閉鎖した場合の森林の到達性の変化を推計した。 |
著者氏名 | ○渡部優1 ・ 齋藤仁志2 ・ 白澤紘明3 ・ 當山啓介2 |
著者所属 | 1岩手大学大学院農学研究科 ・ 2岩手大学農学部 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 |
キーワード | 中山間地域, 人口動態, 公道網, 林道網, アクセシビリティ |
Key word | Hilly and mountainous areas, Demographic changes, Public road nework, Forest road network, Accessibility |