第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-12 |
発表題目 | 白山亜高山・高山帯における自動撮影カメラによるニホンジカの侵入状況調査 Survey of sika deer invasions in the subalpine to alpine zone of Mt. Hakusan using camera traps |
所属 | 石川県白山自然保護センター |
要旨本文 | 石川県では、ニホンジカCervus nippon(以下、シカ)は捕獲などの影響により1900年はじめごろまでにほぼ生息していない状態になった。しかし、近年、隣県におけるシカの生息数の増加や分布拡大により、県内でも2005年以降シカが狩猟等により毎年捕獲されるようになった。また、白山では2013年に亜高山帯の南竜ヶ馬場周辺(標高2,070m)でシカ1頭が目撃され、2020-2021年には白山の楽々新道の標高1,610mと1,760mに設置した自動撮影カメラでもシカが確認された。白山の植生に目立った影響は見られていないが、現段階での白山の亜高山・高山帯へのシカの侵入状況を明らかにするために、自動撮影カメラによる調査を行った。白山の北部登山道沿いの標高1,600-2,530mに自動撮影カメラ(主にTREL 18J-DS)12台を、7-10月にかけて設置した。シカは2,530m地点を含む9台のカメラで各1-10回確認され、角が1-2尖の若いオスが大部分を占めたが、一部に4尖のオス、また、メスもわずかに確認された。撮影頻度は少ないものの、亜高山・高山帯に若いオスを中心にシカが散発的に侵入している状況が確認された。 |
著者氏名 | ○近藤崇 ・ 小倉雅史 |
著者所属 | 白山自然保護センター |
キーワード | ニホンジカ, 自動撮影カメラ, 高山帯, 白山 |
Key word | sika deer, camera traps, alpine zone, Mt. Hakusan |