第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-19 |
発表題目 | カシノナガキクイムシ穿入丸太の分割と林内放置による羽化脱出への影響 Effects of splitting logs and leaving in the forest on emergence by Platypus quercivorus |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | ナラ枯れは近年、特に関東地方で被害が拡大しているが、関東の特徴としてコナラ林と共に海岸マテバシイ林の枯死被害が挙げられ、その駆除方法としては被害材の薪化が注目されている。演者らは上記2樹種について、被害材を分割して林内放置することによるカシノナガキクイムシの駆除効果を調査した。2021年度、カシノナガキクイムシの穿入によって枯死したコナラとマテバシイから2022年1月に丸太を採取し、穿入孔数を調査後、分割なし、2分割、8分割の3試験区を設定して林床に放置した。5月に丸太毎の羽化トラップを設置し、定期的に発生個体数を調査した。その結果、全体としては材を分割することで羽化個体数が減少傾向を示し、コナラでは(分割なし・2分割)と(8分割)との間で、マテバシイでは(分割なし)と(2分割・8分割)との間 で羽化個体数に有意な差がみられ、被害材の玉切り・分割・放置のみでカシノナガキクイムシの駆除に効果があると認められた。本研究は「With/Postナラ枯れ時代の広葉樹林管理戦略の構築(04021C2)JP007097」として生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業による研究支援を受けた。 |
著者氏名 | ○衣浦晴生 ・ 矢口甫 ・ 松本剛史 ・ 滝久智 ・ 北島博 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域 |
キーワード | カシノナガキクイムシ, ナラ枯れ, 材の分割, 羽化発生数 |
Key word | Platypus quercivorus, oak wilt, splitting logs, emergence number |