第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-20 |
発表題目 | カシノナガキクイムシ穿入木の玉切り長さの違いによる羽化脱出への影響 Influences of different log sizes on adult emergence of the oak platypodid beetle, Platypus quercivorus |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | ナラ枯れの防除において、伐倒した被害木の薪化処理はカシノナガキクイムシの脱出成虫数を減らす有効な方法であるが、被害丸太の林外への搬出や分割作業には多くの労力を要する。そこで、低労力で一定の駆除効果が得られる方法の開発を目指して、被害木を短く玉切りして林内に放置することが、カシノナガキクイムシの脱出成虫数に影響するかを検証した。2022年11月と12月に埼玉県上尾市「原市の森」にて、カシノナガキクイムシの穿入が確認された3本の木を伐倒し、伐倒木を長さ100 cm、30 cm、15 cmに玉切りした後に丸太を林内に放置した。翌年5月に供試丸太(100 cm区、30 cm区、15 cm区)ごとに羽化トラップを設置し、11月までの期間に脱出した成虫数をカウントした。1m3あたりに補正した成虫数を丸太サイズ間で比較した結果、100 cm区で回収された成虫数と比べて、30 cm区と15 cm区で回収された成虫数は有意に少なかった。以上から、ナラ枯れ被害木を30 cm以下に玉切りして林内放置する方法も、カシノナガキクイムシの脱出成虫数を減らす上で有効であると考えられた。 |
著者氏名 | ○矢口甫1 ・ 松本剛史1 ・ 衣浦晴生1 ・ 滝久智1 ・ 小峯昇2 ・ 中村葉子3 ・ 森田厚3 ・ 北島博1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2公益財団法人 さいたま緑のトラスト協会 ・ 3埼玉県寄居林業事務所 |
キーワード | ナラ枯れ, 害虫駆除, 短木 |
Key word | Japanese oak wilt, Pest management, Short log |