講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付	2024年3月10日
開始時刻	ポスター発表
会場名	543
講演番号	PL-21
発表題目	カシノナガキクイムシ穿入木の埋設処理による羽化脱出への影響 Effects of burying logs attacked by Platypus quercivorus on emergence.
所属	（国研）森林総合研究所
要旨本文	カシノナガキクイムシ（以下カシナガ）によるナラ枯れは近年関東地方で被害が拡大しており、人間の生活圏近くで発生していることから、様々な立場から懸念の声が挙がっている。その中で新たなカシナガ駆除方法も挙げられているが、それらの手法がどの程度効果があるのか科学的知見が乏しい状態であった。そこで演者らは、新たな駆除方法の1つとして、カシナガ穿入丸太を地中に埋設することによる新成虫の羽化抑制効果を調査した。カシナガが穿入したコナラ丸太を40cmまで深さを変えて埋設し、地中から羽化脱出した新成虫を捕獲用の羽化トラップを地上部に設置したところ、40cm深からカシナガの羽化脱出があった。埋設なし区と埋設区、および埋設深と羽化脱出数の両者に有意な関係が認められず、穿入木の土中埋設40cm深まではカシナガの駆除効果が認められなかった。本研究は「With/Postナラ枯れ時代の広葉樹林管理戦略の構築（04021C2）JP007097」において生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」および森林総研「家族責任がある研究者のための支援制度」による研究支援を受けた。
著者氏名	○松本剛史 ・ 矢口甫 ・ 滝久智 ・ 衣浦晴生 ・ 北島博
著者所属	国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域
キーワード	カシノナガキクイムシ, ブナ科樹木萎凋病, 埋設, 羽化脱出
Key word	Platypus quercivorus, Japanese Oak Wilt, burying, emergence