第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-27 |
発表題目 | クビアカツヤカミキリ飼育個体に対する各種殺虫剤の効果試験 3年間の結果 Efficacy test of several insecticides against Aromia bungii in the rearing condition |
所属 | 和歌山県林業試験場 |
要旨本文 | 23℃の室内で、殺虫剤を散布し一定期間経過後に採取した‘染井吉野’の枝とクビアカツヤカミキリ成虫を容器に入れ、14日間数日おきに死亡虫数(苦悶虫含)を数えた。さらに試験開始から14日後に全成虫を除去し、その30~35日後に枝材内の幼虫を数えた。容器は各区5個とし、長さ30cmで直径7.5±1.6(平均±SD)cmの枝1本、雄2頭と雌3頭、昆虫ゼリーを入れた。スミパインMC(50倍)の散布1ヶ月後の枝は3日で補正死虫率が100%、2ヶ月後の枝は7日で100%、3ヶ月後の枝は14日で100%に達した。モスピラン顆粒水和剤(200倍)の散布1ヶ月後の枝は14日後で70%、アグロスリン乳剤(1,000倍)の散布1ヶ月後の枝は35%だった。散布1ヶ月後の枝における材1cm3あたりの幼虫数は、無処理0.048±0.016(平均±SD)頭、スミパインMC0.004±0.002頭、モスピラン顆粒水和剤0.007±0.010頭、アグロスリン乳剤0.001±0.001頭と、各処理区ともに無処理区に比べ少なかった(Tukeyの多重比較検定、p<0.01)。スミパインMC区の幼虫数は2、3ヶ月後に無処理区と有意な差が無くなった。成虫の殺虫効果はスミパインMCが最も高く、材内幼虫数の抑制効果は散布1ヶ月後では3薬剤とも高いと考えられた。 |
著者氏名 | ○法眼利幸1 ・ 松久保康輔1 ・ 大谷美穂1 ・ 鈴木大輔1 ・ 小田奈津子2 |
著者所属 | 1和歌山県林業試験場 ・ 2元和歌山県林業試験場 |
キーワード | クビアカツヤカミキリ, サクラ, ソメイヨシノ, 防除, 殺虫剤 |
Key word | Aromia bungii, cherry blossom, Cerasus ×yedoensis, pest control, insecticide |