第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-31 |
発表題目 | isofemale lineを利用したマツノザイセンチュウ近交系の作出 Development of Bursaphelenchus xylophilus inbred line using isofemale line. |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | マツノザイセンチュウ(以下PWN)は世界4大樹病の一つであるマツ材線虫病の原因病害虫である。日本では北海道を除く全国で被害が確認されている。しかし、その発病機構は未だに解明されていない。宿主側となるマツは挿し木等でクローン化を図ることができる一方で、高度に均一な遺伝子型を持つPWNを用いることができれば、過敏感応答の検証や病原力関連遺伝子を特定するための最適な実験材料が整備できると考えられる。しかし、PWN研究で使用されるアイソレイトは遺伝的に異なる個体の集合であり、アイソレイト内の個体間にも病原力の強弱によるばらつきの存在が否定できない。したがって、病原性の解明には均一なゲノムを持ったPWN近交系の作出が必要となる。本研究では、isofemale lineによるPWN近交系を作出し、各lineの世代の経過における培養成功率および増殖速度の変化を検証した。さらに、世代間のSNPの変化について検証した。本研究では、近交系で通常利用されるオスメス交配と比較してisofemale lineによる近交系作出の利点について論じた。 |
著者氏名 | ○樋口彩乃1 ・ 渡辺敦史2 ・ 田村美帆2 |
著者所属 | 1九州大学農学部 ・ 2九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | マツノザイセンチュウ, isofemale line, 近交系 |
Key word | Bursaphelenchus xylophilus, isofemale line, inbred line |