第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PL-9(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 飛翔時間がカシナガの姿勢に及ぼす影響〜フライトミルを用いた観察〜 Changes of flight attitude of an ambroshia beetle, Platypus quercivorus using a flight mill |
所属 | 兵庫県立大学 |
要旨本文 | 日本の森林ではブナ科樹木が枯死するナラ枯れが頻繁に発生している。ナラ枯れの原因菌は、カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)によって媒介される。そのため、カシナガの飛翔に関する情報を集めることはその被害の規模や分散の予測をする上で重要である。我々は昆虫を回転飛翔させるフライトミルにより、飛翔距離の測定や飛翔前後の行動変化に関する研究を実施してきた。しかしながら、先行研究で用いてきた装置は構造上、飛翔中の姿勢の記録や評価が困難であった。そこで本研究では、カシナガが飛翔中に姿勢を変えられるようフライトミルのアーム先端を改良し、カシナガの飛翔姿勢を撮影・分析できる新たな実験システムの構築を目的とした。撮影のため、カシナガを取り付けたフライトミルの直上にハイスピードカメラを設置した。撮影で得られた画像は時系列データとして保存した。画像に二値化などの処理を行い、翅を除いた体の面積と形状の抽出に成功した。カシナガの面積を比較した結果、飛翔終了直前の値は飛翔開始直後の値に比べて減少する傾向があった。この結果から、姿勢の変化などの要因により、カシナガの映り方が時間の経過に伴って変化したことが推測された。 |
著者氏名 | ○小西温輝1 ・ 大橋瑞江1 ・ 池野英利2 ・ 岡田龍一3 ・ 山崎理正4 ・ 伊東康人5 |
著者所属 | 1兵庫県立大学環境人間学部 ・ 2福知山公立大学情報学部 ・ 3神戸大学理学研究科 ・ 4京都大学大学院農学研究科 ・ 5兵庫県農林水産技術総合センター森林林業技術センター |
キーワード | フライトミル, 飛翔姿勢, カシノナガキクイムシ |
Key word | Flight Mill, Flight Attitude, Platypus quercivorus |