第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PM-22 |
発表題目 | 3種のショウロ属菌における埋土胞子の生存期間の検証 Verification of survival of soil spore banks in three species of Rhizopogon |
所属 | 秋田県林業研究研修センター |
要旨本文 | 本研究は絶滅危惧種のヤクタネゴヨウの更新に関わるヤクタネショウロと比較対照として他2種のショウロ属菌の埋土胞子の生存期間を解明することを目的とした。屋久島と種子島でヤクタネショウロを(以下それぞれRy-YとRy-Tと略)、乗鞍岳でハイマツショウロ(以下とRa略)と圃場で育苗中のリュウキュウマツの苗木からアカショウロ(以下Rsと略)を採取した。採取したキノコから胞子懸濁液を作成し、同じ濃度に調整した胞子懸濁液を50mlチューブに入れた滅菌土壌に接種した。接種した土壌をRy-Yでは、5℃と20℃、乾と湿の4条件で保存し、Ry-TとRa、Rsは20℃の乾湿の2条件で保存した。保存期間は接種後0日、1、1.5、2、5、10年とした(本発表では2年までの結果を示す)。各試験区における供試数は5(Raのみ3)とした。保存期間の終了後にバイオアッセイを行ない、6ヶ月育苗後に菌根の有無を確認した。その結果、Ry-YとRy-T、Rsは全ての保存条件の保存期間2年までの接種をしたすべての土壌で菌根の形成を確認した。ヤクタネショウロの埋土胞子は常温の乾燥した環境であっても2年は生存可能であることが示された。 |
著者氏名 | ○村田政穂1 ・ 奈良一秀2 |
著者所属 | 1秋田県林業研究研修センター ・ 2東京大学大学院新領域創成科学研究科 |
キーワード | 外生菌根菌, ショウロ属菌, 埋土胞子 |
Key word | ectomycorrhizal fungi, Rhizopogon spp., soil spore banks |