第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PM-29 |
発表題目 | モミサルノコシカケを接種したトドマツの溝腐れと子実体発生に影響する要因 Factors affected the advance of stem sap-rot and fructification on Sakhalin fir inoculated with Fomitiporia hartigii |
所属 | 森林綜合研究所 |
要旨本文 | 北海道で天然木・造林木ともに広く被害が見られるトドマツ溝腐病は,白色腐朽菌モミサルノコシカケ(Fomitiporia hartigii)により幹辺材腐朽と形成層壊死で幹の溝状陥没が生じる病害である。2001年10月と2002年4・8月に本菌3系統をトドマツ生立木に接種し,樹皮病斑の進展と子実体発生経過を20年間観察記録した後,接種木を解体して材内部の腐朽進展長と腐朽材積を求め病斑サイズとの関係を第134回森林学会にて発表したが,さらに得られたデータを用い腐朽の進展に影響を与えそうな諸因子を明らかにするため,主に一般化線形モデルにより解析を行った。その結果,軸方向腐朽進展長は病斑面積・病斑発生後の経過年数・接種月,腐朽材積量は病斑面積・接種菌系統・胸高直径が影響していた。また,年当たり軸方向腐朽進展距離は病斑面積・接種月・子実体発生の有無,年当たり腐朽材積増加量は病斑面積・接種菌系統・接種月による違いが認められた。子実体発生に関しては,接種菌系統・病斑面積・病斑発生後の経過年数が影響していた。これらのことから,腐朽菌の系統や接種月など多様な因子が腐朽進展に影響を与えていることが示唆された。 |
著者氏名 | ○山口岳広 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 |
キーワード | モミサルノコシカケ, トドマツ, 幹辺材腐朽 |
Key word | Fomitiporia hartigii, Abies sachalinennsis, stem sap rot |