第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
特用林産部門[Non-Wood Forest Products]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PN-2 |
発表題目 | 原木シイタケ子実体におけるシイタケオオヒロズコガ類混入の軽減方法の検討 A study on methods to reduce contamination of morophagoides moriutii complex in Log-grown shiitake (Lentinula edodes) |
所属 | 鳥取県林業試験場 |
要旨本文 | 原木シイタケ生産では、子実体にシイタケオオヒロズコガ類の幼虫(以下、幼虫)が侵入したものが異物混入として扱われ、問題となっている。一部の原木シイタケ生産者は収穫コンテナをビニール袋に入れて密閉し、子実体が呼吸によって排出するCO₂を利用し幼虫を追い出している(以下、虫出し)が、この方法では十分に虫出しできていない。そこで、より効果的な虫出し方法と、幼虫の発生量低減を目的に、ほだ場におけるシイタケオオヒロズコガ類の成虫(以下、成虫)の効果的な捕獲方法の検討を行った。 現在の方法で十分に虫出しができない原因を調査したところ、虫出しを行う夜間の気温低下が原因で、十分なCO₂濃度に達していないことが分かった。そこで、現在の方法に加えアルミシートとブルーシートで被覆し、コンテナ内の温度変化を緩やかにすることで、CO₂濃度を上昇させたところ、より効果的な虫出しが期待できる結果となった。また、ほだ場において成虫が多く捕獲された41㎝以下の高さで、誘因効果が確認された「近紫外線捕虫器」を成虫発生期間の6月上旬のころから10月下旬までの間、設置することが効果的と考えられた。 |
著者氏名 | ○園田茉央1 ・ 西信介2 ・ 下田直輝3 |
著者所属 | 1鳥取県林業試験場 ・ 2鳥取県鳥獣対策センター ・ 3鳥取県中部総合事務所 |
キーワード | 原木シイタケ, シイタケオオヒロズコガ類, 二酸化炭素濃度 |
Key word | Log-grown shiitake(Lentinula edodes), Morophagoides moriutii, carbon dioxide concentration |