第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
特用林産部門[Non-Wood Forest Products]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PN-4 |
発表題目 | 長崎県五島列島におけるヤブツバキの開花・結実に関する地域特性と個体間差 Regional variation and individual differences on the flowering and fruiting of Camellia japonica in Goto Islands |
所属 | 長崎県農林技術開発センター |
要旨本文 | 長崎県五島列島はツバキ油が特産品となっており、その原料は地元で収穫されたヤブツバキの種子である。文献調査ではヤブツバキは隔年結果であるとされており、地元から安定的な原料供給のための技術開発が求められている。そこでヤブツバキの豊凶特性を明らかにするため、過去の種子生産量から地域特性について評価した。さらに個体別の豊凶特性を把握するため開花から結実までの過程に関するモニタリング調査を実施した。まず、同一町内5地区における18年間の種子の生産量を比較した結果、豊凶特性には隔年結果だけではなく複数の豊凶のパターンが確認された。さらに当センターの同一圃場内において3年間の継続調査を行った結果、豊凶特性として隔年結果の傾向が確認されたものの一部の個体では隔年で豊凶が起こらなかった。また、受粉後の幼果から果実となる過程において豊凶により生理落果の傾向が異なるか検証した結果、豊凶に関わらず正の相関があった。これらのことからヤブツバキの主な豊凶特性については個体間差によるものと推察された。 |
著者氏名 | ○前田一1 ・ 田嶋幸一2 ・ 久林高市2 ・ 溝口哲生3 ・ 斎藤聡太1 |
著者所属 | 1長崎県農林技術開発センター森林研究部門 ・ 2元長崎県農林技術開発センター ・ 3長崎県農林部林政課 |
キーワード | ヤブツバキ, 五島列島, 結実, 地域間差, 個体間差 |
Key word | Camellia japonica, Goto Islands, fruiting, Regional variation, individual differences |