第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PT1-3
発表題目 マレーシア・サラワク州における生物保護区の管理と法的枠組み
Management and legal framework for biological protected areas in Sarawak, Malaysia.
所属 森林総合研究所
要旨本文 マレーシア国サラワク州は生物多様性のホットスポットとして知られている。サラワク州では,国立公園及び自然保護区法や生物多様性規則といった1990年代後半以降に整備された条例や規則の下で,生物多様性保全を目的として,国立公園や野生動物サンクチュアリ等から構成されるTPA(Totally Protected Area)と総称される生物保護区が指定されている。TPAは2019年までサラワク森林局によって管理されてきたが,2020年以降はサラワク森林公社によって管理されている。サラワク州内の国立公園は,豊かな生物多様性の実地体験を軸とした付加価値の高いエコツーリズムを提供することができる観光資源として期待されている。しかし,観光資源として活用されている国立公園はごく一部に限られており,その要因の一つとして,生物多様性に関する基礎情報の不足により,個々の国立公園が持つ魅力が十分に理解されていないことが考えられる。今後は,生物多様性に関する基礎的研究を推進することを通じて,生物多様性保全に対する取り組みの強化をもたらすことが期待される。
著者氏名 ○山下聡1 ・ 市岡孝朗2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2京都大学大学院人間・環境学研究科
キーワード 生物多様性, 国立公園, 森林伐採, ABS
Key word biodiversity, national park, logging, ABS