第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PT1-4
発表題目 宮城県名取市の里山に生息する野ネズミ類
Small rodents in SATOYAMA of Natori city
所属 尚絅学院大学
要旨本文 調査は尚絅学院大学敷地内の2地点で2013年から2022年にかけて行った。P1は、ススキやセイタカアワダチソウ、クズが繁茂する水はけの悪い痩せた草地である。落葉広葉樹二次林に隣接しているが、アスファルトの駐車場や校舎も隣接し、草地面積は80m×100mほどしか無い。P4は、落葉広葉樹二次林の林縁部に近い斜面下部に位置し、2016年から下草狩りなどの里山整備を行っているエリアである。南東側の谷間には20m×100mほどの開けた草地、その先にはグラウンドがある。P1に25個、P4に9個のシャーマントラップを設置し捕獲調査を行った。9年間の述べ捕獲数は、P1の草地で、アカネズミ(Apodemus speciosus)75匹、ヒメネズミ(Apodemus argenteus)24匹、カヤネズミ(Micromys minutus)44匹、ジネズミ(Crocidura dsinezumi)24匹、ハタネズミ( Microtus montebelli)7匹の5種174匹、P4の林地はアカネズミ43匹、カヤネズミ5匹の2種48匹であった。カヤネズミは、草地であるP1では2014年から季節に偏りなく捕獲されたが、森林のP4では2020年11月から2021年3月にかけてのみ捕獲され、4月に隣接する草地の強整備がされて以降捕獲されなくなった。
著者氏名 ○鳥羽妙
著者所属 尚絅学院大学
キーワード ノネズミ, 里山, 生息地
Key word Small rodents, SATOYAMA, habitat