第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T3. 森林の放射能研究[Research on radioactivity in contaminated forest]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PT3-5 |
発表題目 | カリウム施肥による森林土壌における土壌交換性カリ濃度深度分布の変化 Changes in depth distribution of exchangeable potassium concentration in forest soil due to potassium fertilization |
所属 | 福島県林業研究センター |
要旨本文 | 2022年大会では、竹林内でのカリウム施肥によりタケノコの移行係数が低減され、特に地下茎の深度による交換性カリ(以下K)濃度を上げることが効果的な対策と考えられることを報告した。そのため、3つの施肥方法(A:粒状ばらまき、B:液肥噴霧、C:液肥土壌灌注)により土壌深度別のK濃度の変化から、地下茎の土壌深度におけるK濃度の上昇に有効な方法を検討した。森林内に3区(各3m×3m)を設置し、各方法により硫酸加里350g相当量を施肥した後、施肥直後と1、5、12、20、30日後の6回にわけて土壌を深度30㎝まで円筒状に採取し、深度5㎝毎にK濃度を測定した。なお、降雨を再現するため、土壌を採取した後に散水を行った。その結果、Aでは施肥直後にはK濃度の変化がなかったが、1日後には表層0-5㎝でK濃度の上昇が見られた。これは、落葉層に付着した粒状肥料が散水により表層に浸透したためと考えられた。Bでは施肥直後にK濃度の上昇が5-10㎝付近まで確認され、CではBより深い部位(10㎝以下)でもK濃度が僅かに上昇した。 |
著者氏名 | ○長峯秀和 ・ 小林勇介 ・ 小川秀樹 |
著者所属 | 福島県林業研究センター |
キーワード | 交換性カリ濃度, カリウム施肥, 森林土壌 |
Key word | exchangeable potassium concentration, potassium fertilization, forest soil |