第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S10. 木質バイオマス燃料供給の現状とこれからの木質バイオマスの可能性[Current status of woody biomass fuel supply and the future potential of woody biomass]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 442 |
講演番号 | S10-1 |
発表題目 | 木質バイオマス燃料供給の現状とこれからの木質バイオマスの可能性 Current status of woody biomass fuel supply and the future potential of woody biomass |
所属 | 宇都宮大学 |
要旨本文 | 2022年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,2023年3月時点で,全国で279カ所新規認定され,すでに121カ所で稼動している。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出力5,000kWで60,000t/年程度が必要とされる未利用木材を買取期間20年間,安定して調達できるか,FIT終了後の木質バイオマス発電後の採算性,さらには木質バイオエネルギーの持続可能性などが懸念されている。そこで,日本全国における木質バイオマス発電のための未利用材利用可能量を推計したところ,集約化した団地への継続的な財政的支援や林道などの基盤整備により,全国での需要量を満たす未利用材供給が可能になると推計された。さらなる供給のためには,林地残材の現地破砕や早生樹の育成が必要である。 |
著者氏名 | ○有賀一広1 ・ 佐藤政宗2 |
著者所属 | 1宇都宮大学農学部 ・ 2(株)森のエネルギー研究所 |
キーワード | 発電, 熱電併給, 熱利用, 破砕, 早生樹 |
Key word | power generation, combined power and heat, heat utilization, chipping, fast-growing tree |