第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S10. 木質バイオマス燃料供給の現状とこれからの木質バイオマスの可能性[Current status of woody biomass fuel supply and the future potential of woody biomass]
日付 | 2024年3月8日 |
---|---|
開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 442 |
講演番号 | S10-2 |
発表題目 | 東北における木質バイオマスを含めた木材流通の実態 The Current State of Timber Distribution, including Woody Biomass, in the Tohoku Region |
所属 | ノースジャパン素材流通協同組合 |
要旨本文 | 東北のバイオマス発電所は、内陸・沿岸含めて本当に多数立地し、更に新設計画が続いている。発電所と素材供給者が需給ウィンウィンの関係になるには、伐採したA材、B材が安定的に納入できる工場のキャパシティがあることが必須である。それには、製材、集成材、合板工場の国産材利用が核で、現在でも東北にこうした国産材利用量産工場が集中立地していることが発電所の安定稼働の条件となっている。 次の課題としては、C材、D材を利用して、林内に放置されていた資源を活用することも急務である。地球温暖化対策で、間伐予算急増時代に普及した作業路を活用した路網集材では、距離によって集荷コストが合わないことから、集材せず林地残材とするケースも多い。皆伐時代に合わせた全木集材、林道脇集積方式の導入が鍵となる。このことにより、立木材積からの利用材積比率はA材、B材利用だけの55%から90%まで上げられると考える。 最後に、工場受け入れの工夫も必要である。国産材時代は、山からトラック運搬が基本である。トラックが納入し易い真っ白な納入日カレンダーや無人受入システムの導入やチップ受入れとの併用もバイオマス発電所安定稼働には必要である。 |
著者氏名 | ○鈴木信哉 |
著者所属 | ノースジャパン素材流通協同組合 |
キーワード | 需給ウィンウィン体制, 皆伐時代の集材方式変更, 工場受入れの一工夫 |
Key word | Supply and Demand Win-Win System, The Change in Timber Harvesting Methods during Clear-Cut Logging Era, Some Ideas of Log Reception by Timber Mills |