第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S10. 木質バイオマス燃料供給の現状とこれからの木質バイオマスの可能性[Current status of woody biomass fuel supply and the future potential of woody biomass]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 442 |
講演番号 | S10-5 |
発表題目 | 木質バイオマス燃料を目的とした早生樹導入の可能性と課題 Possibilities and problems to introduce fast-growing tree species for woody biomass fuel production |
所属 | 岩手大学 |
要旨本文 | 発電用木質バイオマス燃料の需要の高まりに応えるため、早生樹導入の試みも盛んになってきている。例えば、2021年度末に新たに始まったNEDO「燃料ポテンシャル(早生樹等)を開拓・利用可能とする“エネルギーの森”実証事業」では、千葉県におけるユーカリを中心とした早生樹活用の実証事業が採択されている。実用的な候補樹種となるためには、期待される長所である初期成長速度や下刈り等の保育作業の縮減とともに、耐寒性・耐霜性の高い樹種による越冬の成否が焦点となる。また、外来早生樹の実用的な導入には、造林費用の大半が補助される一般造林樹種が競合相手となると同時に、FIT制度上では「未利用木材」調達価格が適用できるかが非常に重要となる。そのため、森林経営計画に記載できる、すなわち市町村森林整備計画で造林樹種として認められることがほぼ必須だといえる。市町村の計画が「適合して」いなければならない地域森林計画においては、スギ等の一般的樹種以外も造林樹種候補として含みを持たせる場合が多いが、産業目的の樹種の導入に積極的な姿勢は少なかった。林業普及指導員等の承認を求める等、例外樹種を認める条件を明示する場合もあった。 |
著者氏名 | ○當山啓介1 ・ 杉島将太2 |
著者所属 | 1岩手大学農学部 ・ 2株式会社エコグリーンホールディングス |
キーワード | 木質バイオマス, 早生樹, 行政 |
Key word | woody biomass, fast-growing tree, public administration |