第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S2. 都市住民の森林への訪問をめぐる研究の可能性と課題[Possibilities and Tasks of Academic Research on Visits to Forests by Urban Residents]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:00
会場名 441
講演番号 S2-2
発表題目 都市住民における森林無関心層・無訪問層の実態把握
Understanding the actual situation of the forest indifferent and unvisited group among urban residents
所属 森林総合研究所
要旨本文 わが国では人口の都市集中が進行しており、その傾向は今後ますます顕著になると予測されている。このような中、森林や森林行政に対する国民の理解を高めるとともに、森林空間が生み出すさまざまな恩恵を生かした森林サービス産業の展開を推進するためには、都市住民に森林を体験してもらうことが極めて重要である。その一方、森林を訪問しない都市民の割合は年間で4~4.5割に上り、かなりの人数が年に一度も森林を訪れていない。そこで、関心が低い層(無関心層)や利用体験がほとんどない層(無訪問層)に、気軽に森林を訪れてもらう仕組みづくりが重要となる。しかし、無関心層および無訪問層の実態に関する情報が不足していることに加えて、森林への関心と、森林への訪問・利用状況との関係についてもほとんど明らかにされていない。森林に対する無関心・無訪問が何に由来するかを調べるため、東京23区に住む東京都民を対象によって、5千人の大規模Web調査を行い、森林に対する関心度、年間訪問数、属性、社会経済的状況、自然体験の経験、幸福度、生活習慣等についての把握を試みた。本報告では、この大規模Web調査の結果の概要について報告する。
著者氏名 ○小田龍聖 ・ 高山範理 ・ 八巻一成
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
キーワード 森林無関心層, 森林無訪問層, 都市住民
Key word Forest Indifference, Forest Unvisited, Urban residents