第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S3. 昆明・モントリオール生物多様性枠組実現に向けた産学官の役割:方法論の議論を中心に[The Role of Industry, Academia, and Government in Realizing the Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework: Focusing on Methodological Discussions]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 432 |
講演番号 | S3-7 |
発表題目 | 風力発電施設の視覚的影響評価に関する国内外の研究動向:OECMへの示唆 Trends in Domestic and International Research on Visual Impact Assessment of Wind Farms: Future Implications for OECM |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 欧州をはじめとした諸外国では、先行して再生可能エネルギー導入の議論がなされてきた。我が国においてもFIT・FIP制度、法令、各自治体の再生可能エネルギーの利用促進に関する条例等によって、再生可能エネルギー導入が促進されつつあり、設置前の適正な評価が課題となっている。風力発電施設に関しては、技術革新によって急速に大型化が進行し、対応した視覚的影響の評価手法の確立が求められる。本発表では、風力発電導入を先進的におこなってきたイギリス・アメリカの事例を中心に、国内外の風力発電施設に係る視覚的影響評価手法の動向を概観し、適正な視覚的影響評価への示唆を得る。具体的には、その方法論について、評価する対象、対象地、評価の判定手法などの情報から、評価の専門性と公共性、および定量性と定性性についての考察を行い、その課題と展望を論じる。また、視覚的影響評価に基づく視覚的資源としての管理・規制の可能性を示す。例えば自然共生サイトに登録されている北九州市響灘ビオトープでは、認定サイトと風力発電施設が隣接しており、今後こうした事例が出てくることを踏まえ、OECMとの連携による風車の立地コントロールについて示唆を得る。 |
著者氏名 | ○内田正紀1 ・ 宮脇勝2 ・ 香坂玲1 |
著者所属 | 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2名古屋大学大学院環境学研究科 |
キーワード | 風力発電施設, 視覚的影響評価, 景観 |
Key word | Wind Farm, Visual Impact Assessment, Landscape |