第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S4. 2020年農林業センサスデータが捉える日本林業の現状[What does the 2020 census of Agriculture and Forestry tell us about the current state of Japanese forestry?]
| 日付 | 2024年3月8日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | 431 |
| 講演番号 | S4-3 |
| 発表題目 | 2010～20年センサスにおける林業経営体数と素材生産量の全般的な動向 Overall trends of the number of forestry management and log production in the 2010-20 census |
| 所属 | 宮崎大学 |
| 要旨本文 | 2010、15、20年に林業経営体であった者を客体候補名簿の構造動態マスタで接続したデータを用い、素材生産のある林業経営体の異動、素材生産量の変化を分析した。林業経営体を、受託立木買のない経営体（保有のみ経営体）とある経営体（受託あり経営体）に、さらに、前者を家族と非家族、後者を会社・森林組合とその他の計四つに分類して分析を行った。林業経営体数が10年代前半に38％、10年代後半に61％の減少であったのに対し、素材生産量はそれぞれ42％の増加、3％増の横ばいであった。素材生産のある経営体は、10年代前半に19％、10年代後半に44％と全経営体ほどではないが減少した。分類別では、10年代前半には受託ありの会社・森林組合だけは増加したが、10年代後半には四分類全てで減少した。一方、生産を継続した経営体が10年代前半も後半も増産を続けたことで、生産量は増加ないし横ばいとなった。10年代後半には、受託立木買では会社・森林組合の生産増が10年代前半に続き顕著であったが、さらに非家族の保有のみ経営体の生産増も目立ち、結果的に素材生産量に占める保有山林における生産分と受託立木買による生産分の割合には変化がなかった。 |
| 著者氏名 | ○藤掛一郎1 ・ 林宇一2 |
| 著者所属 | 1宮崎大学農学部 ・ 2宇都宮大学農学部 |
| キーワード | 農林業センサス, 林業経営体, 素材生産 |
| Key word | Census of Agriculture and Forestry, Forestry management, Log production |