講演詳細

S4. 2020年農林業センサスデータが捉える日本林業の現状[What does the 2020 census of Agriculture and Forestry tell us about the current state of Japanese forestry?]

日付	2024年3月8日
開始時刻	9:00
会場名	431
講演番号	S4-5
発表題目	積極的な経営を行う大規模保有林業経営体の特徴 Characteristics of large-scale forest holding entities with active management
所属	山形大学
要旨本文	本研究では、2010年から2020年の3期の農林業センサスの個票データを用いて、積極的な経営を行なう大規模保有林業経営体の特徴を明らかにすることを目的とした。分析は、調査客体全体のなかの大規模保有林業経営体の特徴の解明と、林業経営体のなかの大規模保有経営体の特徴の解明の2つのステップで行なった。最初のステップでは、（1）1000ha以上の大規模客体が保有する山林面積は2010年の417万haから2020年の672万haに増加したこと、（2）1000ha以上の大規模経営体が保有する山林面積は2010年の253万haから2020年の240万haはとやや減少したこと、（3）2020年の客体の保有面積1ha当たりの素材生産量は10-100haの規模階層で0.62m3/haに対して1000ha以上階層で0.11m3/haと低調であること、（4）同じく主伐面積比は10-100haの階層で0.170%に対して1000ha以上階層で0.047%と低調であることなどが明らかとなった。2つめのステップでは、（5）2015年から2020年にかけて林業経営体として継続した経営体は小規模階層よりも大規模階層において多いこと、（5）受託料金収入が1000万円以上と多い場合には保有規模階層とは無関係に2015-2020年の継続率が高いことなどが明らかとなった。
著者氏名	○林雅秀
著者所属	山形大学農学部
キーワード	農林業センサス, 大規模保有経営体, ミクロデータ
Key word	census of agriculture and forestry, large-scale forest holding entity, micro data