講演詳細

S4. 2020年農林業センサスデータが捉える日本林業の現状[What does the 2020 census of Agriculture and Forestry tell us about the current state of Japanese forestry?]

日付	2024年3月8日
開始時刻	9:00
会場名	431
講演番号	S4-7
発表題目	農林業センサスにおける地域性と森林組合のシェア Share of Forest Owners' Cooperatives and the Regional Characteristics in the Census of Agriculture and Forestry
所属	（国研）森林総合研究所
要旨本文	これまで農林業センサスでは、継続的に地域別・主体別に各特徴が把握されてきた。2020年農林業センサスでは、記載された法人番号によって森林組合を抽出し、各地域における森林組合のシェアやその推移について分析が可能となった。そこで、本報告では2010-2020年の農林業センサス個票データを用いて、2010年以降の森林組合の素材生産・造林育林におけるシェアと推移、ぞの地域性について明らかにした。個票データの法人番号等を照合した結果、抽出が可能となった施設森林組合は570組合(2019年度末組合数の93.0%)である。分析の結果、中部・近畿地方にて素材生産量および造林育林面積における森林組合が占めるシェアが高く、2010年以降の推移をみると近畿・北陸・山陰で森林組合の素材生産量の伸び率が非常に高かった。地域別にみると、素材生産・育林ともに森林組合のシェアが高い中部・近畿地方、育林のみシェアが高い関東・中国・四国地方、素材生産量が多く一定のシェアがある北海道・東北・九州地方など、地域ごとに特徴が分かれた。今後、都道府県や市町村を単位に詳細に分析することによって各地域における森林組合の役割や位置づけがより明らかにできると考えられる。
著者氏名	○笹田敬太郎
著者所属	国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業経営・政策研究領域
キーワード	森林組合, 地域性, 造林・育林, 素材生産
Key word	Forest Owners' Cooperatives, Regional Characteristics, Silviculture, Timber Production