講演詳細

S7. 森林教育研究のさらなる発展を目指して―森林環境を活用した教育活動の可能性を探るー[For Seeking to Extend Forest Education Research Activities: Exploring the Possibilities of Educational Activities Utilizing the Forest Environment]

日付	2024年3月10日
開始時刻	9:00
会場名	411
講演番号	S7-5
発表題目	大学演習林を活用した共通教育科目としての自然体験活動の教育効果 Educational Effects of Nature Experience Activities as General Education in University Experimental Forest
所属	鹿児島大学
要旨本文	大学の教養教育においては、学生同士の能動的な関わりが重要視され、アクティブ・ラーニング型授業等の他者との関わりを生かした教育手法が用いられる。野外教育における自然体験活動では同様の手法が用いられ、学生が様々な学びを得る機会として、その有効性が期待できる。本研究は、共通教育科目としての自然体験活動の教育効果について把握することを目的としたものである。調査は、K大学の演習林を用いて行われる初年次学生を対象とするキャンプ実習において、社会人基礎力や交友関係の深さに関するアンケート、自由記述式のレポートから学生の学びについて検討した。その結果、短期間の自然体験活動は社会人基礎力の向上に効果があり、その効果は2ヶ月後まで持続することが明らかとなった。また自然体験活動を通して、主観的な交友関係は深まり、その中でもより交友関係を深めたものは、そうでない者と比較して、社会人基礎力を高く向上させていた。さらに自由記述のレポートの分析から、「自然」、「他者」、「自分自身」、「生活技術」に対する学びを得ていることが確認できた。本研究より、共通教育としての自然体験活動の教育効果の一側面が示された。
著者氏名	○川畑和也
著者所属	鹿児島大学総合教育機構共通教育センター
キーワード	自然体験活動, 共通教育, 教育効果, 演習林
Key word	nature experience activities, general education, educational effects, experimental forests