第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 15:30 |
会場名 | 432 |
講演番号 | T1-4 |
発表題目 | 多樹種が共存する亜熱帯広葉樹林内の更新ニッチに影響するrPPFDの差 Differences in rPPFD affecting the regeneration niche within many tree species coexist subtropical broad-leaved forest |
所属 | 琉球大学 |
要旨本文 | 本研究は樹木の生活史に及ぼす光資源の利用戦略の違いを検証するための基礎知見として,更新ニッチを決定づけるrPPFDの影響を樹種ごとに考察した。調査地は沖縄島北部やんばる地域の林冠ギャップを含む常緑広葉樹林である。調査は等高線方向20m×斜面上下方向30mの調査林分内において,水平方向に2m間隔,垂直方向に地上2mから高さ13mまでの1m間隔で測高ポールに固定した小型メモリー式の光量子計を用いて林外と林内の光合成有効光量子束密度(PPFD)の計測値から林内の相対的な光量(rPPFD)を算出した。林内に生育する各樹種の樹冠直上のrPPFD値と樹高,直径,樹冠面積,樹冠長比(樹高に占める樹冠長の割合),形状比を計測した。その結果,rPPFDが0-80%の広い範囲に分布した樹種,rPPFDが0-30%の範囲に分布した樹種,rPPFDが10%以下の範囲に分布した樹種の3グループに区分された。樹冠直上のrPPFD値が高い樹種では樹冠面積が広く,形状比が小さい傾向であった。そして,樹冠直上のrPPFD値の違いにより,樹種ごとの更新ニッチと成長特性が異なった。樹種特性としてのニッチを樹種別に類型化することを試みる。 |
著者氏名 | ○谷口真吾 ・ 田邊しずく ・ 松本一穂 |
著者所属 | 琉球大学農学部 |
キーワード | 更新ニッチ, 多樹種共存, 相対光合成有効光量子束密度, 亜熱帯広葉樹林, 沖縄島 |
Key word | regeneration niche, coexistence of multiple tree species, rPPFD, subtropical broad-leaved forest, Okinawan island |