第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T3. 森林の放射能研究[Research on radioactivity in contaminated forest]
日付 | 2024年3月8日 |
---|---|
開始時刻 | 15:30 |
会場名 | 343 |
講演番号 | T3-4 |
発表題目 | 2014〜23年の川俣町山木屋地区広葉樹林のリターと幹材の137Cs動態 The 137Cs dynamics in litters and woods of the broadleaf forest in Yamakiya district, Kawamata Town from 2014 to 2023 |
所属 | 千葉大学大学院 |
要旨本文 | 福島県川俣町山木屋地区の丘陵地斜面林に2013年に縦35m横9mの試験区を4つ設置し、土壌有機物層除去処理を行い、11月落葉最盛期のリターによる放射性セシウムの林地供給量を2014年から2023年まで測定した。また、幹材の放射能を2016年、2019年、2023年に測定した。2022年11月の広葉リターの137Cs放射能面積あたり密度は、針葉リターおよび枝・毬果リターそれぞれの10倍以上だった。後二者において処理による明確な差はなかったが、対照区の広葉リターは0.97kBq/m2だったのに対し、3つの除染処理区では0.51〜0.54kBq/m2と対照区より有意に低かった。広葉リターの137Cs放射能密度は、2016年頃最大だったが、2021年と2022年はいずれも有意に低下した。広葉の面移行係数は対照区で0.0022、処理区で0.0015だった。以上の放射能は2011年3月基準に半減期補正した数値である。当日は幹材の分析結果も含めて発表する。 |
著者氏名 | ○小林達明 ・ 高橋輝昌 |
著者所属 | 千葉大学大学院園芸学研究院 |
キーワード | 福島第一原子力発電所事故, 広葉樹林, 放射性セシウム, 除染, 移行係数 |
Key word | Fukushima nuclear accident, broadleaf forest, radioactive cesium, decontamination, transfer factor |