第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T5. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 14:30 |
会場名 | 341 |
講演番号 | T5-1 |
発表題目 | 二次林の異なる樹種がもたらす斜面崩壊防止力の比較 Comparison of the slope stability between different species in a secondary forest |
所属 | 兵庫県立大学大学院 |
要旨本文 | 日本は多様な樹種が混在する二次林を多く有している。森林には様々な機能があり、その一つに斜面崩壊防止力がある。この力は樹木根が土壌のせん断抵抗力を補強することにより発揮する。そのため根の影響力が最小となる樹木と樹木の中央部分、すなわち立木間中央で根による土壌補強強度は最弱になる。これまで土壌補強強度の推定は主に人工林で行われており、異なる樹種間では評価されていない。土壌補強強度を定量する手法としてRoot Bundle Model (RBMw)がある。このモデルは根の力学性を考慮し、土壌の変位に伴う変化を算出する。そこで本研究は、二次林の立木間中央において異なる樹種が土壌補強強度にもたらす影響を、RBMwで評価することを目的とした。調査地は兵庫県神戸市のアカマツ二次林とし、アカマツを対象に、ヒサカキ、ヤブツバキ、タムシバの3種の組み合わせで立木間中央を設定した。その後、土壌を掘り取り立木間中央を中心とした幅1m×深さ1mの土壌断面に露出した根の直径、樹種を記録してRBMwで補強強度を算出した。その結果、アカマツと組み合わせる樹種によって、立木間中央での土壌補強強度に占める割合やそれが発揮される変位地点が異なった。 |
著者氏名 | ○今若舞1 ・ 山瀬敬太郎2 ・ 平野恭弘3 ・ 谷川東子4 ・ 池野英利5 ・ 檀浦正子6 ・ 藤堂千景2 ・ 大橋瑞江7 |
著者所属 | 1兵庫県立大学大学院環境人間学研究科 ・ 2兵庫県農林水産技術総合センター森林林業技術センター ・ 3名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 4名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 5福知山公立大学情報学部 ・ 6京都大学大学院農学研究科 ・ 7兵庫県立大学環境人間学部 |
キーワード | 斜面崩壊防止力, 根, 森林 |
Key word | slope stability, root, forest |