第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T5. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | 16:30 |
会場名 | 341 |
講演番号 | T5-8 |
発表題目 | 森林生態系における樹木根の発達と機能の最近の理解の進展 Recent advances in the understanding of the development and functions of roots in forest ecosystems |
所属 | 信州大学 |
要旨本文 | 樹木の根は、樹木の発達、生態系の動態、生物地球化学的プロセスに寄与しており、森林生態系の不可欠な構成要素である。2007年Journal of Forest Researchは特集号「Development and function of roots of forest trees in Japan」を組み、特に日本における森の根の分野の認知度を高め、森林生態系における根の発達と機能に関する理解は大きく深まった。それから17年経ち、最近の根の研究分野の進展はめまぐるしく、観察技術や根の機能的形質(根の形態、解剖学、化学、生理学など)の特徴付けにおいて大きな進歩が見られた。また、樹木の根と土壌生物との相互作用についての理解やグローバルスケールでのメタ解析の分析も進んでいる。しかし、気候変動下における樹木の根の役割については、まだまだ多くの疑問が残されている。今こそ、樹木根の研究トピックを再検討し、最近の進歩を共有し、議論することが大事である。そこで本発表では、2007年特集号以降の研究分野の動向を振り返ると同時に、最新の知見を踏まえながら、現在の課題を整理したい。また、現在、Journal of Forest Researchにて公募中である特集号の目的をこの場で共有し多くの投稿を期待したい。 |
著者氏名 | ○牧田直樹1 ・ 福澤加里部2 ・ 檀浦正子3 ・ 平野恭弘4 |
著者所属 | 1信州大学 ・ 2北海道大学北方生物圏フィールド科学センター ・ 3京都大学大学院農学研究科 ・ 4名古屋大学大学院環境学研究科 |
キーワード | 森の根, 地下部, 根生態学, 根圏, 特集号 |
Key word | forest root, belowground, root ecology, rhizosphere, special issue |