Journal of Forest Research, Vol.26, No.1(2021年2月)

種類: 原著論文/Socioecnomics, Planning, and Management
Title: Comparison of models for estimating stem surface area of coniferous trees grown in old-growth natural forests
巻頁: J For Res 26 (1): 1-6
題名: 老齢天然林に生育する針葉樹における樹幹表面積の推定モデルの比較
著者: 井上昭夫,小山僚太,越河一樹,山本一清
所属: 近畿大学農学部
抄録: 樹幹表面積は,幹呼吸,自己間引き,降雨遮断といった林木の生理生態学的プロセスにおいて重要な役割を果たす。樹幹表面積の直接測定には多大な時間と労力を要するため,通常測定される樹幹サイズから樹幹表面積を推定するためのモデルが人工林に生育する針葉樹については開発されている。しかし,天然林に生育する針葉樹のモデルはない。本研究では,長野県木曽地方の老齢天然林において伐採された針葉樹122本の試料木を用いて,樹幹表面積の回帰モデルを比較した。樹高と胸高直径の積と樹幹表面積との関係は樹種の違いに関係なく,1本の回帰直線によって記述できた。天然林における回帰モデルの傾きは,既に報告された人工林における傾きと同程度であった。これらの知見は,このモデルの普遍性と適用可能性を示している。一方,胸高断面積と樹幹表面積との回帰モデルにおける傾きは樹種間で異なり,人工林における傾きよりも緩やかであった。モンテカルロシミュレーションによると,樹高と胸高直径の積と樹幹表面積の回帰モデルにおける傾きの決定には20本程度のサンプルが必要である一方,胸高断面積と樹幹表面積の回帰モデルでは60本程度のサンプルが必要であることがわかった。以上のことより,天然林と人工林のいずれにおいても,樹幹表面積の推定においては,樹高と胸高直径の積を変数とするモデルが有用であると結論した。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1847818

 

種類: 原著論文/Socioecnomics, Planning, and Management
Title: Property rights, village democracy, and household forestry income: evidence from China’s collective forest tenure reform
巻頁: J For Res 26 (1): 7-16
題名: 所有権、村落民主主義、そして世帯林業収入: 中国の集団林権制度改革からの証拠
著者: Liu Yang,Yang Ren
所属: University of Electoronic Science and Technology of China, China
抄録: To investigate the effect of expanded property rights and, in particular, village democracy under China’s Collective Forest Tenure Reform (CFTR) on household forestry income, we employ quantile regression, drawing on the survey data from 658 rural households in three provinces belonging to China’s southern collective forest regions. The results indicate that: (1) both the expansion of household forestland property rights caused by CFTR and the village democratic procedure involved in the reform exert significant income effect; the income effect intensity of the expansion of forestland use right and disposal right is greater than that of beneficiary right, and the effect shows no significant difference among rural households with different forestry income scale. (2) the village democracy cannot only directly motivate rural household forestry income but also notably moderate the income effect of property rights expansion. Based on the above findings, this paper suggests that the forestland property right policy aimed at rural households be further refined, the rural households’ policy awareness of CFTR be enhanced and the grass-roots bureaucratic system be prevented from over-intervening in the implementation of public policy so as to further improve CFTR and enhance rural households’ forestry income.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1854064

 

種類: 原著論文/Silviculture and Plant Sciences
Title: Effects of repeated thinning at different intensities on the recovery of hardwood species diversity in a Cryptomeria japonica plantation
巻頁: J For Res 26 (1): 17-25
題名: 強度の違う間伐の繰り返しがスギ人工林における広葉樹の種多様性回復に及ぼす影響
著者: 清和研二,根岸有紀,江藤幸乃,日下雅弘,根岸沙知,真坂一彦,鈴木政紀
所属: 東北大学農学研究科
抄録: 宮城県東北大フィールドセンターのスギ人工林で間伐強度が種多様性回復にどの程度、どのように影響するのかを調べた。間伐強度が材積率・本数率とも67%の強度間伐区、33%の弱間伐区、0%の対照区を設定し、初回(2003年)と2回目(2008年)の間伐を繰り返し、2017年まで高さ1.5m以上の広葉樹の個体数と種数を調べた。強度間伐区では個体数・種数ともに、遷移初期種、中期種、後期種いずれの遷移系列でも同じ速度で増加した。弱度間伐では、個体数・種数ともに2回目間伐後は遷移初期種,中期種が減少し始めたが、逆に遷移初期種は増加した。これは耐陰性の低い遷移初期種・中期種から耐陰性の高い遷移後期種へ置き換わりが起きていることを示している。結果的に、個体数・種数ともに弱度間伐区と強度間伐区で差がなかった。これらの事実は、間伐強度は種多様性に与える影響は小さいが種構成には大きく影響することを示している。すなわち、弱度の間伐では後期遷移種が優占し、強度の間伐ではすべての遷移系列の樹種が共存するようになる。また、大きな個体(胸高直径5cm以上)では、個体数・種数ともに強度間伐で最も増加した。この結果は、スギ人工林の下層における種多様性の回復は弱度間伐でも可能であるが、樹冠レベルでの針葉樹と広葉樹の混交は、強度間伐を繰り返すことで達成されることを示している。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1845423

 

種類: 原著論文/Silviculture and Plant Sciences
Title: Survival, growth and reproduction of sprouted individuals of star magnolia two years after clearcutting
巻頁: J For Res 26 (1): 26-31
題名: 皆伐から2年間のシデコブシの萌芽更新個体の生存と成長,有性繁殖
著者: 玉木一郎,野村勝重,野村礼子,楯千江子,深谷滋浩,丹羽博樹,安藤公映,矢部由美子
所属: 岐阜県立森林文化アカデミー
抄録: シデコブシ(Magnolia stellata)は中部日本の太平洋側地域に固有の低木であり,同地域の里山林の重要な構成要素の一つである。現在,シデコブシは里山の放棄により絶滅の危機に瀕している。シデコブシの萌芽更新パターンを解明し,その保全を補助するために,4つの調査区(156.25-500 m2)を設置し,2012-2019年に皆伐を実施した。そして,皆伐から2年間の生存と成長,花芽形成を個体レベルで調査した。平均生存率は95.8%,平均樹高は1年目で0.85 mと1.36 mだった。樹高は伐根断面積合計(TBA;TBAは抜根に蓄えられた炭水化物の量に比例すると仮定する)と有意な正の相関を示した。皆伐から2年後に花芽を形成した個体は32.0%だった。2年目に花芽を形勢する確率はTBAが増えると供に増加した。モデルにより,381 cm2以上のTBAを持つ個体は50%以上の確率で花芽を形成すると予測された。花芽を形成した個体の2年目の樹高は,花芽を形成しなかった個体よりも有意に大きかった。しかしながら,花芽を形成した個体の2年目の樹高成長量は,花芽を形成しなかった個体よりも有意に小さかった。このことは,樹高成長と有性繁殖の間に有意なトレードオフがあることを示唆する。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1845421

 

種類: 原著論文/Silviculture and Plant Sciences
Title: Temporal variation in regeneration events affecting population structure in different size- and life-stages contributes to overall genetic diversity of natural Zelkova serrata population
巻頁: J For Res 26 (1): 32-42
題名: ケヤキ集団内における更新イベントの時間的変動が異なるサイズ階級と生育段階での集団構造をもたらし集団全体の遺伝的多様性に貢献する
著者: 岩泉正和,高橋誠,矢野慶介
所属: (国研)森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター関西育種場
抄録: 長寿命な森林樹木の集団内で遺伝的多様性が維持されるメカニズムを明らかにする上では,更新サイトの時間的変動とそれが集団構造(非ランダムな個体の空間配置やサイズ分布)および空間遺伝構造(非ランダムな対立遺伝子の空間分布)に与える影響について理解する必要がある.本研究では,ケヤキ(Zelkova serrata)天然集団内の4つの異なる生育段階(当年生実生,稚樹,幼樹,成木)にわたる集団構造の様態について調査した.また,マイクロサテライトマーカー8遺伝子座に基づき上記の生育段階における遺伝的多様性と遺伝的構造を評価し,現存する成木集団の遺伝的多様性が維持されるために必要な更新プロセスについて考察した.調査区内では,生育段階および(成木の)サイズ階級間で個体の空間配置に違いが見られたとともに,成木ではKm(r)統計量に基づき個体サイズに有意な正の空間的自己相関が認められた.標準化遺伝子分化係数の算出値(FST = 0.095)からは生育段階間での明瞭な遺伝的違いが認められたとともに,成木ではallelic richnessや有効寄与親数(Neb)が生育段階間で最も高く,空間遺伝構造の大きさを示すSp統計量も最も高かった.成木段階は空間的・時間的に異なる(複数の)更新イベントによって,異なる構成親に寄与された,異なる更新コホート(サブ集団群)から成り立っている可能性があり,それによってもたらされた遺伝的異質性が集団内全体での遺伝的多様性の創出に貢献していると考えられた.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1846245

 

種類: 原著論文/Silviculture and Plant Sciences
Title:  Dynamics of dwarf bamboo populations and tree regeneration over 40 years in a clear-cut beech forest: effects of advance weeding and herbicide application
巻頁: J For Res 26 (1): 43-53
題名: ブナ林皆伐前後の40年間のササの動態と樹木の更新:事前の刈払い・除草剤散布の効果
著者: 正木隆,田中信行,八木橋勉,小川みふゆ,田中浩,杉田久志,佐藤保,長池卓男
所属: 森林研究・整備機構森林総合研究所
抄録: ブナ林におけるササ個体群の動態を皆伐前11年と皆伐後30年にわたって 調査した。 皆伐前には複数回の刈払いまたは除草剤(塩素酸カリウム)散布をほどこしてササを衰退させ除去する実験を行なった。調査開始の時点で林床はチマキザサが優占し、それにチシマザサが混生する状況であった。刈払い及び除草剤散布のいずれの処理も、チシマザサの被度を速やかに低下させたが、皆伐に先立って被度の回復が始まり、皆伐後まもなく当初の被度を上回った。一方、いずれの処理もチシマザサの被度をほぼゼロにまで低下させた。皆伐後は徐々に回復したが当初の状態に達することはなかった。ササの高さの変化に関しては、刈払いと除草剤散布の効果が異なっていた。刈払いによってササの高さは速やかに低下したが、除草剤散布は徐々に高さを低下させた。皆伐後、チマキザサの高さはすぐに回復し、10~15年後には元の高さを上回る1.5~2.0mに達した。ササの衰退・除去処理を行わなかった区では、高木種の更新はみられなかった。一方、刈払い及び除草剤散布は皆伐後のダケカンバの更新を促したものの、本来の優占種であるブナの更新稚樹はごく少数にとどまり、皆伐から30年後までに消失する場合もあった。以上の結果から、ササが密生する日本の冷温帯ブナ林で皆伐を行なってもブナの天然更新はほぼ不可能であり、それは皆伐前にササを衰退・除去する作業を行なっても変わらないと結論した。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1847376

 

種類: 原著論文/Silviculture and Plant Sciences
Title: Slope angle determines the productivity of edible culms of Sasa kurilensis in a northern Japanese forest
巻頁: J For Res 26 (1): 54-61
題名: 日本の北方林では傾斜角度がチシマザサの食用のタケノコの生産性を決める
著者: 片山 昇
所属: 小樽商科大学・商学部
抄録: 生態系サービスとしての有用性にも関わらず,ササやタケは林業において軽視される傾向がある.そのため「食用のタケノコの生産性がどのような環境要因に依存して決まるか」といった基礎的な知識も,依然として乏しい.本研究では,タケノコの生産性を決める環境要因を特定するため,北海道大学天塩研究林のチシマザサ(Sasa kurilensis)の群落に60個の調査プロットを設置し,3年に渡って野外調査を実施した.その結果,食用のタケノコの密度はその場所の成熟したササ(親ササ)の密度に,またタケノコの太さは親ササの太さに依存して決まっていた.つまり,親ササの個体群の特徴(密度と太さ)を基に,我々は「どのような太さのタケノコがどれくらい生産されるか」を知ることができる.そこで次に,GISデータから各プロットの地形要因を抽出し,親ササの個体群の特徴を決める環境要因を探索した.その結果, 生育地の「傾斜角度」がタケノコの生産性を決める第一の地形要因(急傾斜の場所ほどタケノコの生産数は少なく,太いタケノコが生産される)であった.細いタケノコは食用にあまり適さないため,上述の結果から「傾斜が緩やかな場所や急な場所では,価値の高いタケノコはあまり生産されない」と予測される.この予測を確かめるため,測定プロットごとに,ある程度(基部直径が18 mm)以上太いの食用のタケノコの生産数を推定し,その生産数と傾斜角度の関係を解析した結果,基部直径が18 mm以上のタケノコの生産数は中程度の傾斜角度(20°程度)の場所で最大となることが判明した.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1857000

 

種類: 原著論文/Forest Health
Title: Genetic structure of Tricholoma matsutake in Japan: conservation of genetic resources of domestic “matsutake” mushrooms
巻頁: J For Res 26 (1): 62-67
題名: 日本における松茸の遺伝構造:国産松茸の遺伝資源保全に向けて
著者: 黒河内寛之
所属: 東京大学大学院農学生命科学研究科
抄録: マツタケ(Tricholoma matsutake)の子実体として知られる”松茸”は日本各地で程度の差はあれ収穫され秋の味覚として楽しまれてきましたが、ピーク時に比べるとその生産量は激減し希少なものになっています。本研究では、国産松茸の遺伝資源保全に向けた基礎情報を得るために、15道府県の産地から入手した170本の松茸のDNA解析をマツタケゲノムから開発した核SSRマーカーを用いて行いました。その結果、国産の松茸の遺伝的分化の程度は低いこと(FST=0.048、GST=0.052)、産地が近い松茸ほど遺伝的に近いという傾向は無いこと(有意なIBDが不検出)、弱い遺伝構造は認められるが産地との対応が不明瞭なこと(複数産地で0より有意に大きなFISの検出、AMOVAによる有意な産地間の遺伝的ばらつきの検出、推定された3つの祖先集団が各産地で占める割合が不規則)などが明らかになりました。国産松茸の遺伝資源保全に関して、遺伝構造を考慮した保全ユニットを、例えば、八地方区分のように画一的に設定することは難しいと推察されます。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1842291

 

種類: 短報/Socioecnomics, Planning, and Management
Title: Community actions against anticommons of forests in contemporary Japan: case studies of former common forests
巻頁: J For Res 26 (1): 68-74
題名: 現代日本における地域社会による森林アンチコモンズへの対応:旧・入会林野の事例研究
著者: 高橋卓也,松下幸司,西村俊昭
所属: 滋賀県立大学環境科学部
抄録: 過去数十年間,日本の個人森林所有者及び地域社会は森林のアンチコモンズ現象(極端な小規模所有による機能不全状態)への対応を迫られてきた.江戸時代(17~19世紀)より,多くの入会林野が分割されてきた.かつての入会林野が分割され生じた小規模森林の個人所有者の多くは森林経営への関心を失い,境界の不明確化へとつながっている.また,多くの所有者が村外に移住し(不在村所有者),相続によって所有関係が不明確になっている.比較研究の対象事例より,日本でアンチコモンズ現象を緩和するために地域社会によって取られている手段を紹介する.1)自治会が訴訟費用を支払い、名義人を「技術的に」訴えることにより,共有林を地元に取り戻した例.2)イノシシやシカの害を減らすため,自治会が小規模な個人所有林を一体のものとして管理している例.3)土地所有者による任意団体が,集落を離れる住民は地元住民に森林を売却するように調整している例.これらの三つの事例では,金銭利益以外の動機がアンチコモンズ現象に対応する助けとなった.それらの動機とは,市町村合併に際して地域社会の資産を維持しようとする意思,野生動物からの土地の保全という意思,地域社会の飲料水を清浄に保とうとする意思である.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1834715

 

種類: 短報/Silviculture and Plant Sciences
Title: Potential for soil seed banks to drive vegetation changes in windswept Sasa grasslands in eastern Japan
巻頁: J For Res 26 (1): 75-80
題名: 東日本の風衝ササ草原における埋土種子からの植生変化の可能性
著者: 田村 淳
所属: 神奈川県自然環境保全センター研究企画部
抄録: 風衝ササ草原は持続群落であるものの,埋土種子の発芽によって森林などの別の植生に変化するかもしれない.これについて検討するために,丹沢山地の2か所(竜ケ馬場と不動ノ峰)のミヤマクマザサ草原において,地上部植生と埋土種子の種組成を調べた.高木種と小高木種の実生は両方に出現したが,いずれもササ稈高よりも低かった.埋土種子は,竜ケ馬場で39種2831個体/m2が出現し,竜ケ馬場では58種5786個体/m2が出現した.2か所ともに発芽個体数の70%はグラミノイドであり,5~23%は小高木種であった.小高木種のほとんどは,ササ草原の周辺で風衝低木林を形成するニシキウツギであった.ミヤマクマザサは埋土種子から発芽しなかった.埋土種子から発芽した種のハビタットを解析したところ,もっとも多かったのは低頻度種ないし特定の植生タイプに属さない「その他」であり,次いで多かったのは風衝低木林種であった.地上部植生と埋土種子のSørensenの類似度指数は,竜ケ馬場で39.6%,不動ノ峰で47.1%と低かった.その理由は,ミヤマクマザサの密生した被覆が実生の定着と成長を妨げているからであろう.以上のことから,風衝ササ草原の埋土種子は地上部植生の種組成とは異なり,ニシキウツギ林に変化する潜在力があると考えられた.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1844941

 

種類: 短報/Silviculture and Plant Sciences
Title: Enhancing the seed germination process of Montezuma cypress (Taxodium mucronatum Ten.)
巻頁: J For Res 26 (1): 81-85
題名: メキシコラクウショウ(Taxodium mucronatum Ten.)の種子発芽の促進
著者: Alejandro Fierro-Cabo,August Plamann
所属: University of Texas Rio Grande Valley
抄録: Montezuma cypress (Taxodium mucronatum ) is an ecological, cultural and economically valuable riparian tree species. Two experiments evaluating the effectiveness of various seed treatments were conducted to identify germination best practices and to evaluate the dynamics of the germination process. Seeds were collected on two occasions, one year apart, from the only remaining natural T. mucronatum tree stand in the United States. The seeds were subjected to various soaking and stratification conditions. Across all treatments, germinability ranged between approximately 30%-40%, with slightly higher values occurring among the second seed cohort. Overall, no significant differences in germinability were detected in either study, however, soaking seeds in water for 96 hours and stratifying them in moist conditions for 3 weeks significantly accelerated the germination process. Seeds soaked briefly in a NaOH solution followed by a 48-hour water soak demonstrated more synchronous germination than other treatments. Control conditions in which seeds were not soaked or stratified exhibited the slowest germination. These findings are consistent with previous evidence showing that T. mucronatum seeds do not exhibit physiological dormancy and that treatments promoting seed water imbibition enhance the germination process. This study adds to the limited available research on T. mucronatum propagation practices and offers novel data on the germination parameters of seeds sourced from a natural U.S. stand, rather than seeds from few scattered individual trees, as in previous reports. Seed germination recommendations garnered from this study can improve nursery production of T. mucronatum to enhance ecological restoration efforts and ornamental production.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1845422

 

種類: 短報/Forest Health
Title: Pathogenicity of Teratosphaeria species on Eucalyptus grandis and selected hybrids in Uganda
巻頁: J For Res 26 (1): 86-90
題名:ウガンダにおけるEucalyptus grandisとその他雑種に対するTeratosphaeria属菌の病原性
著者: Agatha Syofuna,Grace Nakabonge,Sarah Namayengo,Susan Tumwebaze,Abwoli Banana
所属: Makerere University, Uganda
抄録: Teratosphaeria stem canker is one of the most important diseases to have emerged on non-native plantation-grown Eucalyptus trees cultivated globally. The study assessed the pathogenicity of two Teratosphaeria species associated with Teratosphaeria stem canker and the susceptibility of Eucalyptus grandis and six commonly grown Eucalyptus hybrids to these fungal species in Uganda. The inoculation trials indicated that Eucalyptus species and hybrids were susceptible to fungal pathogens used. A comparison of Eucalyptus species and hybrids for each fungal species showed that GC 540 and GC 796/2 are the most susceptible hybrids to T. zuluensis and T. gauchensis respectively while hybrid clone GU 8 had a higher tolerance to both fungal species. GC 540 was also tolerant to T. gauchensis while F2 and GC 550 were tolerant to T. zuluensis. Eucalyptus grandis sourced from Australia (F2) showed a higher tolerance than Eucalyptus grandis from South Africa (F1). The results further revealed that both Teratosphaeria zuluensis and Teratosphaeria gauchensis are pathogenic to Eucalyptus species and hybrids. The generated information indicates that there is an opportunity to sustainably manage Teratosphaeria stem canker disease if tolerant species are grown in areas with high disease impact.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2020.1851448

前のページへ戻る

▲PAGE TOP