第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]
日付 | 2023年3月27日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | Room 2 |
講演番号 | B12 |
発表題目 | ボストン広域パークシステムにおけるランドスケープ・フォレストリー Landscape Forestry in the Boston Park System |
要旨本文 | ボストンパークシステムは,市街地中心部から10km 圏内の大公園や河川,街路空間,森林等を街全体を貫く水と緑を連携して系統化する都市の緑地計画である。地形・植生調査など科学的な調査を基礎として進められたことから,近代ランドスケープの代表例として位置付けられている。この設計者の1人であるエリオットは,それまでの都市計画において無視されていた都市計画区域外縁部に位置するいわゆる里山エリアの森林に着目し,広く公的に活用するために,市民で共同保護するリザベーション信託組織 “The Trustees of Reservations” を設立し,都市の緑地として編成した。この森林の維持管理はエリオットによって,ランドスケープ・フォレストリーと名づけられ,公衆の福利厚生,特にレクリエーション利用や郊外の田園的風景の維持を目的に,立地の来歴や生態的な配慮を勘案した森林管理の重要性を説いた。従来の木材生産を主とする森林管理ではない目的を付与した新しい森林管理の誕生である。 本稿では,これまで我が国ではほとんど知られていなかった,エリオットのランドスケープ・フォレストリーについて詳細に解説する。 |
著者氏名 | ○Yuko Shimizu |
著者所属 | 一般社団法人 森林風致計画研究所 |
キーワード | ランドスケープ・フォレストリー, チャールズ・エリオット, パークシステム |
Key word | Landscape Forestry, Charles Eliot, Park System |