第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2023年3月26日
開始時刻 16:30
会場名 Room 3
講演番号 B3
発表題目 国立および国定公園における利用者負担制度の現状:系統的検索の結果から
Current Status of User Fees in National and Quasi-National Parks: From the Results of a Systematic Search
要旨本文 多くの国立および国定公園では、協力金や寄付金といった名称で訪問者に利用者負担を求めている。利用者負担については、一部事例については詳細に研究が行われているが(例えば、栗山他,2000)、全国でどれだけの箇所でいつ導入されたのか、また実施主体が誰なのかなどについては網羅的に把握されていない。本研究では系統的検索により情報収集を行い、これらの点について明らかにすることを目的とする。先行研究および行政機関の報告書などを参考に検索語の選定を行い、それに基づいてGoogleおよびCiNiiで検索を実施した。WEBサイト上で得られた情報に加え、学術論文や行政機関の報告書などから情報の把握を行った。全国で116件の利用者負担制度が確認された。導入年が不明な利用者負担制度も多いが、2011年以後に導入されたものが多く、財政状況の悪化を受け、近年導入されたものが多いと考えられた。実施主体は協議会を設置して導入しているものが最も多かった。検索の結果、十分な情報が提供されている利用者負担制度がある一方、情報がほとんどない利用者負担制度も多かった。実施主体に問い合わせずに会計報告を入手できたものは10件に過ぎなかった。
著者氏名 ○深津幸太郎1 ・ 庄子康2 ・ 愛甲哲也2
著者所属 1北海道大学農学部 ・ 2北海道大学大学院農学研究院
キーワード 国立公園, 国定公園, 利用者負担制度, 系統的検索
Key word National Park, Quasi-National Park, Status of User Fees, Systematic Search