第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2023年3月26日
開始時刻 16:45
会場名 Room 3
講演番号 B4
発表題目 国立公園における協力金に対する支払意志額:持続可能な費用負担に向けて
Estimating climber's willingness to pay: for sustainable collecting user fees in Chubu-Sangaku National Park
要旨本文  国立公園では登山道維持等を目的として、協力金等を導入する費用負担が実施されている。事業収入を予測するためには、利用者の支払意志額を把握することが必要である。一方、利用者に快く負担してもらい持続的に事業を実施していくためには、利用者の心理的特性を把握し、支払意志額との関係性を探る必要もある。先行研究では、地域の自然に対する愛着が高い人ほど環境配慮行動をとるとされており(Scannell and Gifford,2010)、登山地域への愛着が高い人ほど支払意志額が高い可能性がある。本研究では長野県で実施されている北アルプストレイルプログラムを対象として、協力金に対する支払意志額を把握するとともに、登山地域への愛着が支払意志額を高めるのかを確認した。2022年8月及び9月に横尾山荘前にて、アンケート調査を実施した。計1,000部配布し、有効回答数は426件であった。推定された支払意志額は中央値で1,729円、平均値で2,296円であった。一方、登山者は愛着を示したが、愛着と支払意志額の間に明確な関係は確認されなかった。
著者氏名 ○千葉泰史1 ・ 庄子康2 ・ 愛甲哲也2
著者所属 1北海道大学農学部 ・ 2北海道大学大学院農学研究院
キーワード 支払意志額, 協力金, 国立公園
Key word Willingness to Pay, user fees, National Park