第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 ポスター発表
講演番号 P-027
発表題目 森・里山を活用した癒しのプログラムの試行 静岡県川根本町と牧之原市で
Trial of therapy programs utilizing forest and Satoyama targeting Kawanehonncho and Makinohara city
要旨本文 心療内科の現場において、自然療法を治療に取り入れてきた経緯と実践例を紹介する。静岡県川根本町の診療所において、従来の心身医療に付け加えて、山岳や茶畑の景観を見ながら石造の五輪塔、民家の池を巡り、檜の大木を抱擁する所要15分の散策プログラムが実施されてきた。この内容を発展させ、川根本町の森を活用し町民と連携し1泊2日の森林療法が実践された。温泉やマクロビオティックに始まり、森の案内人に寄り添われての森の散策、呼吸法や自律訓練等が組み込まれている。森の案内人とはカウンセリングの基本と森や自然に関する知識を習得し、人と自然に寄り添う人材であり、定期的に案内人の養成講座が行政の協力を得て開催されてきた。また、牧之原市の里山において、前述のプログラムをパッケージ化したミニ森林療法も取り組まれている。半農半医を基本とした生活スタイルの実践に基づく講話とともに、竹林や熱帯果樹園の散策、スダジイの大木を抱擁し、自律訓練を行ったのち、森に囲まれた池の畔で自然を讃える歌を歌い、最後に植樹してもらう内容となっている。この二つのプログラムによる直接的間接的な癒し効果について、心療内科医の立場から提言を行う。
著者氏名 ○竹内真一1 ・ 竹内俊明2
著者所属 1東海大学海洋学部 ・ 2藤枝市立総合病院
キーワード 癒し, 森林, 里山, 心療内科医
Key word therapy, forest, Satoyama, psychosomatic physician