第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 ポスター発表
講演番号 P-028
発表題目 森林散策頻度と日常の疲労度との関連:J-MICC Study 静岡地区
Association between frequency of forest walking and daily fatigue: J-MICC Study Shizuoka Area
要旨本文 【目的】森林浴の心身への影響について研究がなされているが、日常の疲労度との関連については研究例がほとんどない。このため、本研究では一般人の大規模集団にて森林散策頻度と日常の疲労度との関連を検証した。【方法】日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)静岡地区の二次調査に参加した3,690名(男性2,516名、女性1,174名、平均年齢57.9±8.6歳)を解析対象とした。疲労度は自記式調査票にて評価し、「慢性的に疲れている」と回答した人を「慢性疲労」と定義した。森林散策頻度は6群で回答を求めた(週1回以上~ほとんどかない)。従属変数を慢性疲労とし、独立変数を性別、年齢、喫煙、飲酒、森林散策頻度としてロジスティック回帰分析を行った。【結果】慢性疲労に該当する人は718人(19.5%)であり、慢性疲労と森林散策頻度には有意な関連が認められた(Trend p<0.001)。週1回以上の群に対してほとんど行かない群の調整オッズ比は2.00(95%CI: 1.28-3.14)で、習慣的な森林散策は疲労低減に有益な可能性が示唆された。
著者氏名 ○森田えみ1,2 ・ 川合紗世3 ・ 内藤真理子4 ・ 若井建志5
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 ・ 3愛知医科大学医学部 ・ 4広島大学大学院医系科学研究科 ・ 5名古屋大学大学院医学系研究科
キーワード 森林浴, 疲労, 一般集団, 疫学
Key word Shinrin-yoku, fatigue, general population, epidemiology