第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-031 |
発表題目 | 狭山丘陵のコナラ二次林におけるナラ類集団枯損の特徴 Characteristics of mass mortality of oak trees of Quercus serrata secondary forest in Sayama hill |
要旨本文 | 埼玉県南部の狭山丘陵では、2021年からブナ科樹木萎凋病(以下、ナラ枯れ)の影響によるナラ類集団枯損が拡大した。コナラを中心に被害は拡大し、2022年はコナラ二次林を構成する上層木の半数以上へのカシノナガキクイムシの穿入が確認された。本研究では、狭山丘陵のコナラ二次林を対象とし、ナラ類集団枯損の特徴を明らかにすることを目的とした。対象地は前回の萌芽更新から60年程度が経過し、一部で試験的な下草管理が行われている。2021年夏にナラ枯れが確認されて以降、被害木を定期的にモニタリングし、同時にUAV及び衛星画像を用いてナラ枯れ被害による林冠への影響(枯損)を定量的に解析した。2021年夏にはコナラの大径木からナラ類集団枯損が拡大した。また、下草管理が行われている林分での被害が顕著だった。被害が拡大してから2年目にあたる2022年には、被害木の一部で樹勢の回復が確認されたものの、枯死に至る場合もあった。また、コナラ以外のナラ類への被害が拡大した。最初のナラ枯れが確認されてから約2年間が経過したが、ナラ枯れの被害は継続している。今後の数年間におけるコナラ二次林の構造への影響を考察する。 |
著者氏名 | ○平塚基志1 ・ 内藤梨沙1 ・ 大久保敏宏1 ・ 竹内大悟2 ・ 渋江桂子1 |
著者所属 | 1早稲田大学人間科学学術院 ・ 2早稲田大学自然環境調査室 |
キーワード | 枯死率, 樹木サイズ, 里山 |
Key word | Mortality of trees, Tree size, Satoyama |