第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月8日
開始時刻 17:30
会場名 441
講演番号 B1
発表題目 牧野道を活用した草原ライド参加者の草原保全の意識に関する研究
Research on grassland conservation awareness among participants of mountain bike tours using pasture roads
所属 東京農業大学
要旨本文  エコツーリズムは、地域の自然や文化に関心を持つことが重要であり、「ツーリストの意識」に大きく関係している。また、熊本県阿蘇地域は、野焼きや放牧等人々の暮らしに親密に関わって成立した草原環境が特徴である。しかし、畜産業や野焼き等の担い手不足により適切な草原管理が難しくなっている。現在、草原再生プロジェクトでは、草原エコツアー拡充をあげており、牧野ガイドが案内しながらe-BIKEで草原の上や牧野道を走ることができる草原ライド等が行われている。これらの草原エコツアーに参加した人が草原保全の担い手になることが期待されている。そこで本研究は、草原ライドを対象に草原ライドの運営体制や草原ライド参加者による草原の知識や草原保全に対する意識や意欲の変容を聞き取り調査とアンケート調査によって明らかにした。 アンケート調査結果における重回帰分析によって、草原保全意識と関連のある要因は、「周りの自然を堪能する余裕があった」、「ツアーにまた参加したいと思う」であることが明らかとなった。また主成分分析の結果、「草原の上を走る楽しさ」等のツアーの印象や感想に関する要因も草原保全意識に関連していることが明らかとなった。
著者氏名 ○蓮池辰哉 ・ 町田怜子 ・ 茂木もも子 ・ 下嶋聖
著者所属 東京農業大学地域環境科学部
キーワード 阿蘇, 草原, 国立公園, e-bike
Key word Aso, grasslands, National Park, e-bike