第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月8日
開始時刻 17:45
会場名 441
講演番号 B2
発表題目 阿蘇くじゅう国立公園における牧野組合の野焼き支援ボランティアの導入要因
Factors for the Introduction of Bush Burning Support Volunteers for Cooperative of Pasture Lands
所属 東京農業大学
要旨本文 阿蘇くじゅう国立公園では、阿蘇グリーンストックが2003年に国立公園管理団体に指定され、ボランティアによる野焼き支援活動を通じた草原景観の保全、自然資源の調査など草原の現状把握が行われている。先行研究では、草原保全活動ボランティアの効果と活動継続に関する研究が報告されている。他方で、牧野組合が野焼き支援ボランティアへの依頼を選択している理由やその要因に関する研究はみられない。そこで、本研究では、様々な主体による国立公園の管理に資するため、阿蘇くじゅう国立公園における牧野組合の野焼き支援ボランティアの導入とその要因を明らかにすることを目的とし、調査を実施した。阿蘇地域の全8地域の牧野組合(161組合)を対象に、野焼き支援ボランティアの導入とその要因に関するアンケート調査を行った。54組合から回答があり、回収率は34%であった。判別分析を行った結果、ボランティアを導入している牧野組合は、「危険箇所が多いが、現地感覚のない人でも作業依頼をしている」、それに対してボランティアを導入していない牧野組合は、「危険箇所は少ないが、現地感覚のない人には、作業を依頼していない」ことが明らかとなった。
著者氏名 ○奥山雄斗 ・ 茂木もも子 ・ 町田怜子 ・ 下嶋聖
著者所属 東京農業大学地域環境科学部
キーワード 安全管理, 草原維持, 質問紙調査, 協働型管理, 公園管理団体
Key word safety management, maintenance of grasslands, Questionnaire survey, Collaborative Management, park management organization