第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | 413 |
講演番号 | B4 |
発表題目 | 大雪山国立公園における登山道維持の課題と登山者参加 Issues of maintaining mountain trails in Daisetsuzan National Park and the visitor involvement |
所属 | 北海道大学 |
要旨本文 | 自然公園の登山道で,利用による荒廃や施設の老朽化,整備の不足が課題となっている。自然公園事業の未執行や管理者が不在の区間も多く,地域の山岳会や関係者,登山者が維持管理に参加している。大雪山国立公園の裾合平では過去に整備された木道が老朽化し,周囲の植生への影響も懸念されてきた。2022年から,登山者参加による木道の撤去と修復が行われている。その資金は,管理者である北海道上川総合振興局によるクラウドファンディングにより調達されている。自然公園において,施設の維持管理や保護活動などに費用負担をもとめる事例が増えており,管理者と登山者の労力と費用の分担のあり方が今後の管理運営の課題である。本研究では,大雪山におけるクラウドファンディングへの協力者のアンケート調査の結果を分析した。アンケートでは,寄付の動機,知りたい情報,今後の協力の意思,費用負担への態度を質問した。さらに,大雪山と活動団体への愛着と,環境配慮行動に関する研究で用いられる危機感や責任感,実行可能感,規範感などについても質問を行い,それらの関連性を分析した。結果から,今後の登山道維持管理における登山者参加の促進について考察する。 |
著者氏名 | ○愛甲哲也1 ・ 深津幸太郎2 ・ 庄子康1 |
著者所属 | 1北海道大学大学院農学研究院 ・ 2北海道大学大学院農学院 |
キーワード | 登山道, 協働型管理, 協力金 |
Key word | mountain trail, collaborative management, voluntary fee |