第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PB-3(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 伊豆大島における地域住民による自然環境の保全活動の参加要因
Factors Affecting Local Residents' Participation in Nature Conservation Activities on Izu Oshima Island
所属 筑波大学
要旨本文 ジオパーク(以下、GP)では自然環境に対して、地域主導の保全が求められているが、地域住民の保全意識についてGPで調査したまだ研究は少ない。また環境配慮行動に関する先行研究では、要因連関モデルが提案されており、様々な保全活動の事例研究から有用性が実証されている。そこで本研究では伊豆大島をフィールドに、アンケート調査から、地域住民の自然環境への保全意識を把握することで、伊豆大島における自然環境の保全のあり方や効果的な啓発活動と、保全活動を推進する上でのGPの役割を考察することを目的とした。調査項目は、要因連関モデルに自然環境の価値評価を加えたモデルを用いて作成し、350名から回答を得て、有効回答数は322となった。調査結果を分析したところ、作成したモデルの有効性が概ね示された。価値評価は行動意図に対して最も大きな影響を与えており、GPの教育機能が保全活動を促進させる上で重要であると考えられる。また、社会規範評価も行動意図に影響しており、GPとしては、公共的な立場からの保全活動の推進や、重要であると考えられる。啓発活動については、出身地や年齢等の属性による意識の差を考慮することが必要であると考えられる。
著者氏名 ○渡邊寛明1 ・ 上條隆志2 ・ 武正憲3
著者所属 1筑波大学山岳科学学位プログラム ・ 2筑波大学生命環境系 ・ 3東洋大学国際観光学部
キーワード 保全活動, 地域住民, 環境配慮行動, 島しょ地域, ジオパーク
Key word Conservation Activities, Local Residents, Environmentally Conscious Behaviors, Island Regions, Geopark