第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PB-8
発表題目 六甲山の森林管理をめぐるステークホルダーの関心事項の分析
Analysis of Stakeholders Interest Regarding Forest Management at Mt. Rokko
所属 神戸大学
要旨本文 自治体が森林の持続可能な経営に関わる政策立案のための合意形成を行う際に,先ず,森林管理・活用に関わる多様なステークホルダーの利害関心を整理し,そこから課題や展望を導き出すことが肝要である。本研究はステークホルダー分析を用いて,六甲山の森林管理・活用に関わるステークホルダーの利害関心を調査・分析した。先ず,森林管理・活用に関するステークホルダー分析の実施手順を示した。次に,行政組織,民間企業,市民団体等を含む16団体・組織に対して,六甲山の森林管理・活用に関わるインタビュー調査を実施した。各ステークホルダーの利害関心をもとに論点を抽出し,5つ(組織,整備,産業,暮らし・教育,環境・地域)に分類した。また,各ステークホルダーが抱える主要な利害関心を論点別に整理し,マトリクス形式で可視化した。分析結果をもとに,六甲山の森林管理・活用に関する合意形成における課題として,「不明確なリーダーシップ」,「適切な森林環境に関する見解の相違」,「関心事項と非関心事項の矛盾」,「主要な方針で焦点が当てられていない課題の存在」があることを論じ,これら課題に対する展望を考察した。
著者氏名 ○田畑智博1 ・ 池岡拓登2
著者所属 1神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ・ 2神戸大学国際人間科学部
キーワード 森林管理・活用, ステークホルダーの利害関心, インタビュー調査, ステークホルダー分析
Key word forest management and utilization, stakeholders' interest, interview survey, stakeholder analysis